宇沢国際学館 代表取締役内科医ゆたかな社会に欠かせない 社会的共通資本 新型コロナや気候変動などの危機に直面する中で、社会が機能するうえで本当に必要なものが明らかになり、私の父(経済学者 故・宇沢弘文氏)が提唱した社会的共通資本の大切さが再認識されています。 社会的共通資本とは、①大気、森林などの自然環境、②道路、上下水道、公共交通などの社会的インフラ、③医療、教育などの制度資本のことで、ゆたかな社会には欠かせないものです。また、これらは人間が人間らしい生活を営むために重要な役割を果たすものであって、市場価値だけで判断したり、官僚的に管理してはならないのです。 社会的共通資本が各部門の職業的専門家によって、高い倫理観と知識のもと持続的、安定的に運営されるよう、長野県からこれを地域全体の共通財産として守り、発展させていくことを願っています。07■ ■■■■■■■占部 まり氏■■■■■■■■■■社会的共通資本を守りその担い手を支える2
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