第4編施策の総合的展開第1章 政策の柱36I めざす姿すべての幼児、児童、生徒にとって居心地の良い学校の中で、一人ひとりが持つ「好奇心」や「探究心」を伸ばし、能力が引き出され、自分にとっての幸せを実現できる学びに取り組むとともに、学校だけでなく、学校外にも多様な学びの機会が確保され、子どもたちにとっての個別最適な学びが実現しています。5 誰もが主体的に学ぶことができる環境をつくるI 課題社会の大きな変化の中で、「一律一様な教育」から「個別最適な学び」へ構造転換を図り、あくまでも子どもたちを中心に据えて、これからの時代に求められる力を育むことができる環境づくりを行うことが急務です。また、経済状況や子どもの特性等により教育機会に格差が生じることがないよう、教育の多様化や支援の充実を推進することが重要です。さらに、デジタル化やグリーン化などの分野で産業界を支える高度専門人材やグローバル人材*、地域特有の課題に対して解決の方策を提案できる人材が求められているとともに、人生100年時代にあって、誰もが学び直すことができる環境づくりが必要です。また、県内の高等教育の振興により、大学などの高等教育機関が知の拠点としての機能を発揮し、アントレプレナーシップ*(起業家精神)を持った人材が育成されるとともに、リカレント*教育やリスキリング*を通じて、働き続けられる能力が向上することで、変化の激しい時代にあっても様々な人材が県内企業や地域の中核的な担い手として活躍しています。さらに、社会教育施設や学校などにおいては、生涯にわたって県民が学び続けることができる環境が整い、他者との対話と学び合いを通して、自主的・主体的な地域づくりが活発に行われています。
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