計画書(全体版)
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第3編基本目標31・高校改革、高等教育・リカレント*教育の振興等により、学びの県づくりが進んでいる。・医療機関の機能分担と連携が進むなど、医療・介護サービスが質・量ともに充実している。・健康に生活できる期間が長くなり、多くの高齢者が現役で活躍している。・観光地域づくりやまちの緑化などが進み、快適でうるおいのある空間が増加している。・農山村や過疎地域等が人をひきつけ、人間的な暮らしの最先端地域になっている。・文化・芸術やスポーツに身近で親しむことができ、暮らしにうるおいをもたらしている。〇 これらの考えは、「誰一人取り残さない」という誓いの下、経済・社会・環境の統合的向上を図ることにより持続可能な世界の実現を目指すSDGs*(持続可能な開発目標)にも呼応するものです。ウェルビーイング(Well-being)○ 身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念。○ ウェルビーイング(Well-being)は多面的・持続的に幸せな状態であり、感情的・瞬間的に幸せな状態であるハピネス(Happiness)とは区別される。○ 経済学者・神野直彦氏によると、人間の欲求が「所有(having)欲求」から「存在(being)欲求」へと変化する中で、「人と自然」の共生による快適な自然環境と、「人と人」による幸福な社会環境の両面が充足され、良き存在(Well-being)として快適・幸福な状態にあることを言う。社会的共通資本○ 経済学者・故宇沢弘文氏が提唱した概念で「一つの国ないしは、特定の地域に住むすべての人々がゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような社会的装置」を意味する。○ 自然資本(森林、水大気、土壌等)、社会的インフラストラクチャー(道路、上下水道、公共交通等)、制度資本(教育、医療等)から成り、社会全体にとって共通の財産として、専門家集団の高い倫理観と知識のもと、社会的な基準にしたがって管理・運営される。

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