計画書(全体版)
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第3編基本目標30確かな暮らしを守るゆたかな社会を創る〇 社会の成熟やグローバル化、デジタル化の進展などにより、人々のライフスタイルや価値観が多様化し、長野県を取り巻く状況等を踏まえた上で、これからの県づくりに県民と共に取り組むための基本目標を次のとおり掲げます。〇 短期的には新型コロナウイルス感染症、国際情勢の激変による物価高騰、中長期的には気候変動とそれに伴う災害の激甚化・頻発化、急激な人口減少とそれに伴う担い手不足などの様々な危機が、現在、複合的に押し寄せています。〇 こうした危機を克服することで県民の安定した暮らしを確保し、明日への希望を持って日々の生活を送ることができ、万一の場合には温かな支援を受けることができるという安心がある「確かな暮らし」を守っていきます。〇県としては、次のような社会の実現に責任を持って取り組みます。・現下の物価高騰を克服し、コロナ禍等で停滞した社会経済活動が再生・活性化している。・省エネルギーや再生可能エネルギーの普及が進み、脱炭素社会に近づいている。・ハード・ソフトの両面から災害への備えが強化されている。・出生数の減少傾向に歯止めがかかり、移住者やつながり人口*が増加している。・地域社会に不可欠な医療・福祉、農林業、交通・建設業等の担い手が確保されている。・水道・排水処理施設や道路などの公共インフラが安定的に維持・運営されている。・公共交通等の移動サービスが充実し、高齢者、高校生、観光客等の移動の足が確保されている。物質的な豊かさだけでなく、生活の質やゆとりなど精神的な豊かさを重視する傾向が高まっています。〇 こうした中、経済的な繁栄を享受するとともに、環境と共生し、多様性が尊重され健康で文化的な人間らしい生活が営まれる社会、すなわち一人ひとりの県民がしあわせ(ウェルビーイング、Well-being)を実感できる「ゆたかな社会」を目指していきます。〇 また、ゆたかな社会を築く礎として、暮らしを支える「社会的共通資本*」を多様な関係者と共に維持・発展させていきます。〇県としては、次のような社会の実現に責任を持って取り組みます。・産業の生産性向上・働き方改革により、県民の所得が向上し、多様な働き方が実現している。・デジタル技術の活用により、公共サービスや事業活動の利便性や効率性が向上している。・結婚・子育て支援、教育等が充実し、子ども・若者や女性の幸福追求が最大限保障されている。・性別、障がい、所得等による差別・格差の解消が進み、誰にでも居場所と出番がある。確かな暮らしを守り、信州からゆたかな社会を創る

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