計画書(全体版)
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第1編現状と課題第3章 長野県の特性20信州大王イワナカラマツ生産現場10 平成29年 都道府県別森林面積(林野庁)標高差、寒暖差など変化に富んだ気候条件や、大都市圏に近いという立地条件を生かし、園芸品目など高収益作物へ転換しながら、地域の基幹産業として発展を続けてきました。現在は、レタス、りんご、ぶどう、カーネーション、えのきたけなどの全国シェア上位品目や、信州プレミアム牛肉、信州黄金シャモなど、質の高い多様な品目・品種がバランスよく生産され、農畜産物の総合供給産地としての役割を果たしています。水産業では、雄大な山々を源とした豊かな水資源のもとで、長野県が生産技術を確立した信州サーモンや信州大王イワナ、シナノユキマス等の養殖が盛んに行われており、本県オリジナルのブランド食材として、地域の活性化に貢献しています。林業では、日本三大美林の一つとして知られる木曽ヒノキが大阪城、伏見城などの築城や、造船、土木用材などに重宝されてきました。太平洋戦争以降の乱伐で一時は森林の荒廃が進みましたが、先人のたゆまぬ努力により造林が進められ、現在ではカラマツ・スギ・ヒノキ・アカマツなど多様な樹種からなる全国第3位の森林面積10を有しています。再生可能エネルギーである薪、強度・品質で高い評価を受けるカラマツの生産量は全国トップクラスとなっています。

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