第1編現状と課題第2章 長野県人口の推移と将来展望16コラム分岐点2(2034年)まで▶健康寿命の延伸、介護環境の充実などにより、高齢者自身や支える人にとって暮らしやすい環境であること企業の集積等による雇用機会の拡大に加え、女性管理職の増加など女性が活躍できる労働環境が整っていること▶分岐点3(2037年)まで▶自然公園など長野県の魅力が活かされ、観光面で人をひきつけていること農林業において、担い手の確保や生産性の向上が進んでいること▶シミュレーション開始分岐点12022年影響度の高い上位20指標(※)指標名県内大学の収容力最終エネルギー消費量森林蓄積量県内出身学生のUターン就職率公共交通機関利用者数(乗合バス)年少人口公共交通機関利用者数(タクシー)社会教育費(人口当たり)小水力発電のエネルギー生産量市町村公民館における学級・講座数行政手続のオンライン利用率6歳未満の子供がいる夫の家事時間「非常にストレスを感じる」人の割合長期優良住宅認定件数不登校児童生徒率工技C等の支援による実用化等の成果事例件数公共交通機関利用者数森林吸収量海外からの留学生数(人口当たり)地域運営組織数分岐点2分岐点42029年2034年若者影響度2.565 1.671 1.326 1.280 1.274 1.262 1.235 1.129 1.073 1.006 1.000 0.982 0.978 0.954 0.950 0.936 0.936 0.926 0.924 0.916 環境公共交通に関連する指標の影響度が高い分岐点32037年指標名平均寿命(男女平均)調整済み要介護(要支援)認定率高齢人口有効求人倍率最終エネルギー消費量交通事故死者数河川整備率自然公園利用者数健康寿命(男女平均)自動車保有台数投資的経費基幹道路の供用延長自殺者数特別養護老人ホームの床数企業立地件数介護・看護時間管理的職業従事者に占める女性の割合地域運営組織数技能検定合格者数総合型地域スポーツクラブ育成率影響度1.899 1.738 1.723 1.697 1.691 1.584 1.452 1.440 1.407 1.313 1.269 1.147 1.104 1.101 1.052 1.041 1.041 1.017 1.000 1.000 に関連する指標の影響度が高い高齢者指標名自然公園利用者数法人経営体数(農林水産業)民有林の間伐面積県民一人当たり家計可処分所得延べ宿泊者数(日本人)新設住宅着工戸数県内大学の収容力素材(木材)生産量(バイオマス含む)農業の単位面積当たり生産性充電インフラ設置数民間投資額調整済み要介護(要支援)認定率日帰り観光客数管理的職業従事者に占める女性の割合スポーツ行動者率新入院患者数林業新規就業者数全国体力・運動能力、運動習慣等調査での体力合計点林業産出額出生数雇用分岐点52050年グループ1グループ2グループ3グループ4グループ5グループ6グループ7観光影響度1.990 1.492 1.362 1.262 1.197 1.180 1.066 1.052 0.888 0.795 0.740 0.737 0.735 0.715 0.712 0.675 0.673 0.640 0.639 0.630 農林業に関連する指標の影響度が高い望ましいシナリオに至るまでの重要ポイント。影響度の高かった分野は?シミュレーション結果の活用次に、望ましいシナリオである「グループ2」に進むため、各分岐点において影響度が高い指標の分析を行いました。分岐点1(2029年)では「若者」、「環境」、「公共交通」、分岐点2(2034年)では「高齢者」、「雇用」、分岐点3(2037年)では「観光」、「農林業」の分野に関係する指標の影響度が高いとの結果が得られました(図3、4)。図3 シナリオ分岐図及び分岐要因解析結果図4 望ましい未来シナリオ(グループ2)に向かうためのポイント分岐点1(2029年)まで県内に魅力的な教育や仕事の機会があるなど、若者にとって充実した選択肢があること▶▶エネルギー消費が抑制されていることに加え、温室効果ガスの吸収源でもある豊かな森林が維持されていること公共交通機関が活発に利用され、地域交通が維持されていること▶今回のシミュレーション結果は、知事会見や総合計画審議会で発表を行い、目指す未来像や取組の方向性の具体化など、計画策定の議論において活用してきました。例えば、第5編で掲げている「新時代創造プロジェクト」では、分岐点1でポイントとして挙げられた「若者」、「環境」、「公共交通」といったポイントも参考にしながら検討を進め、「女性・若者から選ばれる県づくりプロジェクト」、「ゼロカーボン加速化プロジェクト」、「県内移動の利便性向上プロジェクト」といったプロジェクトの立案へとつながりました。
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