2 伝統を守り未来を見据えた持続可能な地域づくり 第6編地域計画5 南信州地域186和合の念仏踊り(阿南町)I 取組内容●まちづくりにつながる学びを促進・4年制大学等高等教育機関の学生や教員が学び、研究したいと思えるまちづくりを市町村と連携して促進・ 公民館活動やシニア大学、地域の自然や歴史・文化等を学ぶ赤門スクールなどでの学びを通じ、住民が自古くから受け継がれてきた伝統文化や公民館活動で培われてきた学び、レジ袋削減にみる先駆的な環境活動など、地域が一体となって、守り育て未来につなげていきます。また、地域と住民を支える小規模町村を支援する体制を強化します。I 現状と課題・ 大学研究者が相互につながる大学連携会議「学輪IIDA」の開催や信州大学の共同研究講座の設置など、地域独自の取組が行われています。しかし、高等教育機関が少なく、進学で地元を離れる若年層が多い一方、Uターン者は少ない状況にあります。・ ゼロカーボン社会実現のため、省エネルギーや再生可能エネルギーの普及拡大、プラスチックスマート*の推進など先進的な取組をしているものの、地域が一体となった取組のさらなる加速が必要です。・ 受け継がれてきた民俗芸能では、ユネスコ無形文化遺産に登録された風流踊(ふりゅうおどり)などがありますが、地域コミュニティの弱体化等に伴う後継者の減少や不在から、存続の危機にさらされている民俗芸能もあります。・ 急激な社会変化に伴う新たな行政需要など、小規模町村だけでは解決が困難な課題に対して、県との連携・協力がさらに必要です。主的・主体的に取り組む地域づくりを支援●環境先進地としてのゼロカーボン社会に向けた取組の促進・ 交通、建物、産業分野における省エネルギーや太陽光、小水力発電等の再生可能エネルギーの普及拡大等に向けた先進的な取組を市町村や関係団体等と連携して促進・ 南信州環境メッセ*やゼロカーボンミーティング*の開催や地域での環境学習などにより、住民の意識醸成と行動変容を促進・ 下流域にも影響を及ぼすプラスチックごみの削減のため、プラスチックスマート*を意識した環境にやさしい生活スタイルへの転換を天竜川流域関係団体等と連携して促進●「伝統文化」の保存・継承の促進・ 南信州民俗芸能継承推進協議会と連携し、南信州民俗芸能パートナー企業による、より充実した民俗芸能への支援を促進するとともに、ユネスコ無形文化遺産登録を契機とした取組を支援・ 水引や阿島傘など「地域の技」、わら細工や炭焼きなどの「生活の知恵」が継承される取組を市町村等と連携して構築●小規模町村等との連携・ 年間を通じた地域の仕事の創出等のため、特定地域づくり事業協同組合制度*を活用した担い手確保・定着等に向けた取組を支援・ 専門人材が不足している小規模町村の課題解決に向け、必要に応じた担当職員の配置など、支援体制を強化
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